『レモン』が出てくる小説を2冊紹介します
レモンは、お好きですか。
筆者は大好きです。(流石に丸かじりは無理ですが)
レモンジュースにレモンサワー、果てはレモングッズを作ってしまう始末。
そこで今回は、『レモン』が出てくる小説を2冊ご紹介します。
檸檬 / 梶井基次郎
『レモン』が出てくる小説といえば、やはりこの作品を思い浮かべる方が多いでしょう。
有名な近代文学です。
文学と聞くと身構えがちですが、短編小説なのでサラッと読めますよ。
作品について
病を患い、体力的にも精神的にも滅入っている主人公。
八百屋に並んでいる一個の『檸檬』によって、物語は動き出します。
作者本人も若い頃に病を患っていたそうなので、作者自身を主人公に重ね合わせたのでしょう。
感想
レモンの描写と心情表現が素晴らしい作品でした。
主人公の奇怪な行動にも妙な説得力があります。
短編小説ながら高く評価されているのも頷けます。
まだ読んだことがない方は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
分身/ 東野圭吾
筆者が大好きな東野圭吾さんも、レモンが登場する作品を書いています。
ミステリー好きの理系におすすめしたい小説です。
作品について
この作品のテーマは、クローンです。
倫理的に禁忌とされていることに踏み込んだ結果、とんでもない事件が起きます。
檸檬の描写がみずみずしく、思わず『酸っぱい!』と叫びたくなりますよ。
2012年にドラマ化もされているそうです。
感想
理論的には可能なことをやってのけているので、現実味を帯びている推理小説でした。
それゆえに気持ち悪さが残ると思いきや、ここでレモンの登場です。
レモンのフレッシュさが、文字通り後味の悪さを拭ってくれます。
小説を読めば、その意味が分かりますよ。
まとめ
『レモン』が出てくる小説を2冊ご紹介しました。
気になった方はぜひ、ご一読くださいね。
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