【書評】『バッタを倒しにアフリカへ』面白すぎた新書
高校で1番厳しかった先生の推薦図書を、今更ながら読みました。
あまりに面白かったので、嬉々として書評をします。
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※体調は治りました。(多分)
「バッタを倒しにアフリカへ」
今回書評するのは、「バッタを倒しにアフリカへ」という新書です。
インパクトの強すぎるこの表紙。
書店や図書館で見かけたことがあるという方も、多いのではないでしょうか。
こんな人におすすめ
本書は、以下の項目に当てはまる方におすすめです。
✓将来研究者を目指している
✓夢を追いかけたい
✓夢を追いかけたいけれど、現実を見なきゃと思っている
著者について
「バッタを倒しにアフリカへ」の著者である前野ウルド浩太郎さんは、現在バッタ博士として活躍しています。
そんな彼が、ポスドク時代に書いた本書。
ポスドクとは、大学院の博士課程を卒業後、任期付き研究員の事を指します。
任期が終わるまでに研究で成果をあげ、論文を書いて功績が認められなければ、いつ無職になってもおかしくないのが現状です。
その状況の中、彼はモーリタニアに行ってバッタの研究をする決断をします。
本書について
バッタに関する研究成果というよりは、その過程を紹介している本でした。
モーリタニアでの奮闘を記した本書ですが、「非日常」はバッタだけではありません。
砂漠という過酷な環境、郵便局でのぼったくり、ネズミに食い荒らされた贈り物…。
思わず「え゛っ」と言ってしまうこと間違いなしです。
感想
新書かつ私の嫌いな昆虫がテーマだったので、少し身構えていました。
しかし、いざ読んでみると、案外サクッと読めて驚き。
冒険バラエティー番組を見てるみたい!
たまにパッと出てくるキモイ昆虫の写真に目を伏せつつ、冒険記を読んでいるような気分に浸ることができました。
しかも、それだけではありません。
運に見放された研究者の葛藤や、ポスドクの不安な心境についても綴られた本書。
夢を追いかけるか、現実を見るか。
どこで、どう折り合いをつけるのか。
私自身も理系なので、将来について深く考えさせられました。
まとめ
「 バッタを倒しにアフリカへ 」の書評でした。
気になった方は、ぜひ読んでみてくださいね。
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